食トレンドを先取りし、新商品企画や営業マンの提案力向上に活かしたい。
食材卸総合商社機能と食品メーカー機能を併せ持つ(株)西原商会では、常にお客様のニーズに深く寄り添うことを目指しており、営業マンが個別に収集する顧客ニーズや自社の商品の価値を高める提案のしかたなどを社内共有化し、提案力向上に結びつける取組みにも力を注いでいます。しかし、価値やトレンドがめまぐるしく変化する時代において、顕在化しているニーズを知るだけでは後追いとなるリスクも高くなってきました。そこで、今後はお客様もまだ気づいていないニーズを創造していくための情報収集とトレンド予測を行い、営業や自社商品企画に活かしたいという要望がありました。
実施内容
新聞・雑誌情報から最新の食情報を体系化。トレンド予測会議を開催し、注目トレンドからいくつかのテーマ(提案の方向性)を抽出。
- 1複数の情報ソース(新聞、雑誌、インターネット、SNS等)から最新の食情報を収集し、資料(データベース)としてまとめます。
→ まずは偏ることなく情報を見渡すために、なるべく広範囲に情報を収集します。個人が発信しているインスタグラムなどにも注目しています。 - 2クライアント様と弊社トレンド研究チームで定期的なミーティングを実施し、クライアント様のビジネスに役立つ情報やキーワードを抽出します。
→ 弊社のメンバーがディスカッションに参加することで、クライアント様のビジネスだけに囚われないフラットな視点で情報を見ることができる機会とします。 - 3新商品の企画や既存商品のPR、お客様とのコミュニケーションなどに活用しやすい「注目すべきテーマ」を設定し、社内共有化しやすい資料としてまとめます。
→ その時に集めた情報だけでなく、弊社に蓄積している「時系列で見たトレンド」や「他業界の動向」なども合わせて検討させていただきます。
結果
「コロナ禍で動きが鈍くなった外食業界から得られる情報だけでは、食のトレンドを探しきれない」という課題に対して、私たちは生活者を取り巻くライフスタイルの変化や食全体のトレンドを集め、集めた情報をひとつにまとめ、クライアント様と共に仮説を構築するという取組みを行ってきました。BtoBの中では見えにくかった「生活者=エンドユーザー」視点でのトレンド情報は、クライアント様の発想を広げる役割を果たし、毎回活発なディスカッションが行われています。クライアント様と同じ情報を共有し、外食産業に展開できそうな仮説を構築していくディスカッションはとても刺激的で、参加者全員にとって学びの多い時間になっていると感じます。
クライアント様のお声
自社で取り扱いのある商品と関連するトレンドに意識が行きがちですが、多角的にトレンドの提案を頂けることで新しい気付きを得ることができました。ネット上での検索数の推移や検索者の性別・年代をグラフで視覚化してもらうことにより、一目でどのくらい注目されているトピックスなのか分かりやすく、弊社の商品を組み込むならばどういったものが適しているのかという提案まで頂けるのも非常に助かります。トレンドの背景や大手メーカーの活動を紹介することで説得力のある記事の作成に繋がり、読み手にトレンドの意識づけの効果が生まれることから「食のトレンドを作っていく」という目標を達成する力になっています。
株式会社西原商会 広報部 有馬 宮 様